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その一言で世界が終わった気がした朝

朝のリビングで、テレビから流れてきたあののんびりした声。
「くまのプーさん」。
それだけでちょっと心が和むじゃない? ふわっとしてて、優しくて、何も考えずに見ていられる、あの癒やしの塊みたいな存在。

なのに。

うちの夫は、あろうことかそのプーさんを見て、
「こいつ、はちみつ野郎だよな」
って言ったんですよ。

……は? はちみつ野郎????

いやいやいや、ちょっと待って。
プーさんだよ? 世界中の子どもと大人の心を救ってきた、あのプーさんだよ?
それを“野郎”って何? 反社かなにか? 裏で密造ハチミツでも売りさばいてる設定なの?

もうその瞬間、私の中でなにかが音を立てて崩れましたよね。
ああ、この人は、優しさとか、可愛さとか、そういうものを素手で踏みつけられる人なんだなって。
プーさんを「はちみつ野郎」って言える人は、たぶん私のことも心のどこかで「家事やる係の女」くらいに思ってる。絶対そう。論理?知らん、感情がそう言ってる。

しかも腹立つのが、夫本人は悪気ゼロなところ。
「え、だっていつもはちみつ食ってるじゃん」
とか、したり顔で言うわけですよ。

は????
それ言ったら、トトロは森の不動産王だし、アンパンマンは自己犠牲テロリストだし、ミッキーはネズミ野郎だわ!!
そういうことじゃないだろ!!! って心の中で100回くらい叫びました。

で、こういうときに限って思い出すんですよ。
昔、私が買ってきた可愛いマグカップを「そのコップ、安っぽいよね」って言われたこととか、
一生懸命作った料理を「まあ、食べられる」って評価されたこととか。
ほら出た、過去の恨みフルコース。

あーもう、なんで私こんな人と暮らしてるんだろ。
プーさんを「はちみつ野郎」と呼ぶ人と一生を共にするって、前世でどんな罪を犯したらそうなるの?
私は何? 徳を積み損ねた魂なの?

このままじゃ私、ぬいぐるみ抱えて家出して、
「プーさんを侮辱しない人だけが入れる村」みたいなところで静かに暮らす未来しか見えないんだけど。
少なくともそこでは、誰もプーさんを野郎扱いしないはず。

夫は今日もソファでゴロゴロしながら、
「プーのやつ、またはちみつ食ってるよ」
とか言ってるけど、その一言一言が、私の心のHPをじわじわ削ってるって、たぶん一生気づかないんでしょうね。

はちみつ野郎って言葉、
私の耳には「お前の大事なものなんてどうでもいい」って聞こえるんだよ。
あーもう、プーさんに謝ってほしい。
いや、私にも謝ってほしい。
できれば土下座で。

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