うちの夫さ、ほんとに不思議な生き物で。
ご飯の前、明らかに暇なんだよ?スマホ見てるわけでもなく、テレビに全集中してるわけでもなく、ただ座ってる。
なのに、箸を出さない。
コップも出さない。
ランチョンマット?知らない子ですね、みたいな顔してる。
いやいやいや、今あなたの目の前にテーブルあるよね?
手、空いてるよね?
もしかしてその手、飾り?観賞用?動かすと罰金でも発生するの?
で、全部私が用意して、はいどうぞって出したら、何事もなかったかのように食べ始めるわけ。
その姿がもうさ、「今日も世界は平和だ」みたいな顔してて腹立つ。
誰のおかげで平和なんだと思ってるの。私だよ。無償労働担当大臣だよ。
で、地獄は食後。
食べ終わったあと、夫はどうするかというと——
食器を下げない。
流しに持っていかない。
つけない。
ただ、座ったまま、私に渡してくる。
……なに?
なにさま?
殿?王?「お手」って言えば私が回収すると思ってる?
しかもさ、悪びれもせず、当たり前の顔で。
「あ、はい」みたいな空気で差し出してくるの。
その瞬間、頭の中でいろんな感情が一気に爆発する。
あーそうか、私は人間じゃなかったんだ。
自動食器回収装置だったんだ。
感情を持つとエラー起こすタイプの。
ここで「言えばいいじゃん」って思う人もいると思うけど、違うの。
言わなくても分かるだろ案件なの。
これをいちいち説明しなきゃいけない時点で、もう疲労ゲージMAXなの。
しかも過去のいろんなこと思い出すんだよね。
洗濯物を裏返しのまま出してきた日。
トイレットペーパー替えなかった三連続記録。
「言ってくれればやるのに」って言われたあの日。
ああ、そうか。
私はお願いしないと動いてもらえない存在なんだ。
じゃあもう全部お願いベースで生きるしかないの?
「息していいですか?」って聞かなきゃいけない?
最終的に脳内では、
「もう家出しようかな」
「一人暮らしって最高なんじゃ?」
「食器は全部自分の分だけ洗えばいい世界線に行きたい」
ってところまで一気に飛躍する。
でも現実では、黙って食器を受け取って、流しに向かう私。
今日も平和。
夫は満腹。
私の心は、また一つ削れました。
——
ねえ、全国の同士たち。
この“何もしないで待つだけの人”って、ほんと何者なんだろうね。
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